日光キスゲの花(2014.6.27)

ニッコウキスゲは、本来、ゼンテイカ(禅庭花)というそうです。
と言っても、ニッコウキスゲの方がはるかに知名度が高いですね。

キスゲ亜科の多年草と分類していることもあれば、ユリ科と謳っているところも有りで
・・・さて、どちらが正しいのでしょうか??・・・

  

これらの写真は、日光の霧降高原にて撮影したものです。
ニッコウキスゲは、クリーム色のすっきりした花姿で咲くので人気があります。

名前から有るように、日光の霧降高原や、尾瀬、霧ケ峰高原などでは、群れを成して咲きます。
勿論単独で咲くものも有りますし、三陸海岸などでも見られるということでした。
また、ゼンテイカ群として近縁種も多く、トビシマカンゾウムサシノキスゲ等が有ります。
もともと分類が紆余曲折している花で、始めはエゾカンゾウの変種だの、姫カンゾウの一種だのと言われております。

若い頃に見たキスゲ平は、勿論、キスゲがふんだんに生えており、
最盛期には、山肌が黄色に色付いて見えるほどでした。
暫くして訪れたら、どうしたことでしょう。露骨に、地面が出ているでは有りませんか。
地元の人に訊ねたら、観光に来たついでに抜いて行く人が多いとのこと。
少しずつ養生をして増やしているところだと話していました。
今回、20数年?ぶりに訪れました。どうでしょう、立派に、草原に戻っているでは有りませんか。

未だ、満開には時間が有りそうですが、
立ち込めた霧の中で、行く人の足元を明るく照らしてくれているようです。

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